過激な性描写のある漫画やアニメの販売規制を目的に、東京都が12月議会に再提出した青少年健全育成条例改正案について、都議会民主党は10日の総会で、賛成する方向でおおむね一致した。再提出前の改正案は同党などの反対により6月議会で否決されたが、再提出案は「問題点が改善された」(同党幹部)と評価。自民、公明両党も賛成する方針で、改正案は15日の本会議で成立する公算が大きい。

 以前の改正案は、18歳未満のキャラクターを示す「非実在青少年」の性行為を肯定的に描いた漫画などを成人コーナーに置くよう求めていた。一方、再提出案は民主党などが批判した「非実在青少年」の文言を削除した上で、刑法などに触れる性行為を「不当に賛美・誇張した」漫画などを同コーナーに置くとする内容に修正した。